「転職の思考法」を読んで、「いつでも転職できる状態」を目指すことにした
「転職の思考法」を読みました。結論から言うと、良書すぎました。20代の若手だけじゃなく、社会人は全員読んだほうがいいんじゃないかと思うくらいです。
新卒2年目くらいの自分に読ませたかったなぁと思う一方で、30歳の今読んでも十分すぎるほど役に立ちました。
※2023年1月9日追記:33歳で読み返してもやっぱり役に立ちました。
物語形式なのでスイスイ読める
30歳近くの青野という、そこそこ有名な会社に勤める男。そこにコンサルタントの黒岩という男が絡んでくる。この2人を中心に物語が進んでいきます。
ビジネス書というより小説を読んでいる感覚に近くて、気づいたら読み終わっていました。転職の本ってどうしても身構えてしまいますが、これなら入り口のハードルはかなり低いです。まずここがおすすめポイント。
「いつでも転職できる状態」を作る
この本でまず説かれるのが、“いつでも転職できる状態”を作ることの必要性です。
これ、自分がずっと追い求めている状態でもあります。理由はシンプルで、会社に支配されたくないから。自分の人生は自分でコントロールしたいんですよね。なので、本の出だしからかなり共感しました。
人生の多くの時間は仕事に使うことになります。だとしたら、仕事も楽しめたほうが人生は楽しい。もちろん嫌な仕事をしないといけない時期もあるでしょうが、そればっかりだと人生の大半を嫌なことに費やすことになる。それはまっぴらごめんです。
そして「今の会社でしか働けない状態」だと、会社側の理不尽さも黙って受け入れるしかなくなります。少なくとも対等な立場で交渉できる、「嫌ならやめる」くらいの心持ちでいられるほうが、精神的にもだいぶ余裕が出るはずです。
実践的な内容もちゃんとある
思想の話だけで終わらないのが、この本のいいところ。
- 自分の市場価値の測り方・上げ方
- 転職先の企業のどこを見るか
- 転職エージェントの使い方と、良し悪しの見分け方
- そもそも転職すべきかどうかの判断基準
このあたりが具体的に書かれています。企業選びの基準も「自分の市場価値を高められるか」に軸が置かれていて、“いつでも転職できる状態”の話とちゃんと地続きになっているのがいいなと。
「先が不安だから転職は考えてるけど、今の職場は居心地がいいしなぁ」みたいな人には、判断基準の章が刺さると思います。緊張と緩和の話。
ポイントは各所と最後にまとめてくれているので、あとから見返しやすいのも助かります。
「やりたいこと」なんてなくていい
個人的に一番面白かったのがここでした。
正直、自分には心の底からやりたいと思えることがありません。それがずっと引っかかっていたんですが、この本では人を”to do型”と”being型”に分けていて、後者は「やりたいこと」がないのがむしろ大半だと書かれています。なくていい、と。
being型の人は、自分が知らないうちに人よりうまくできていることに注目するといいそうです。ただ、これが自分ではなかなかわからない。友人あたりに聞いて協力してもらうのがよさそうです。
転職は善だ
最近、1つの企業に長く勤めて40代・50代でリストラに遭い、転職先がなかなか決まらない中年男性の記事を読む機会が増えた気がします。
こうなってしまうのは、市場価値を高めることを怠った結果という面が大きいのかもしれません。昔は「長く勤め上げることが善」だったんでしょうが、終身雇用の崩壊は世の中でも言われている通り。1人1人が新しいことにチャレンジして、市場価値を上げていくしかないんだと思います。
それに転職が当たり前になれば、企業のほうも人材の流出を防ぐために職場を魅力的にしないと人を雇えなくなる。その意味でも”転職は善”という考え方が広まってほしいです。ブラック企業なくなれぇ。
自分自身、転職は多めなので、個人的にもかなり嬉しい主張でした。
自由な人生を謳歌しよう
人生の多くの時間を費やすことになる仕事。楽しいほうが人生も楽しいに決まっています。そしてキャリアを自分でコントロールできたほうが、人生の幅は広がる。
市場価値を上げることは、そのまま人生の充実度に効いてくるはず。自分ももっと市場価値を高めて、人生を謳歌します。