「ロジカル・シンキング Best solution」を読んで

読書

こんにちは。AIスタートアップでプロダクト開発をやっている者です。

「考える技術・書く技術」の感想を書いたのとほぼ同じ時期に読んだ本で、ずっと感想を書きそびれていました。

読んだきっかけ

「考える技術・書く技術」でピラミッド原則を学んで、「構造はわかった、でも実際のビジネスコミュニケーションにどう落とすんだ」という気持ちがあって手に取りました。

一番刺さった一文

大事なことは「あなた」が言いたいことではない。「あなた」が大切だと思っていることでもない。それが、相手にとって、伝えられることが期待されている「メッセージ」になっているかどうかなのだ。

これ、言われてみると当たり前なんですが、実際に意識できているかというと怪しい。

提案書を書くとき、週次の報告をするとき——「自分が伝えたいこと」を出発点にしてしまいがちなんですが、本来は「相手が何を受け取るべきか」を先に考えないといけない。この逆転が、本書を読んで一番大きかった気づきです。

「伝えた」と「伝わった」は別

本書でもう一つ印象的だったのが、コミュニケーションの目的についての整理。

伝えることは手段で、目的は相手に特定の反応をとってもらうことだ、という話。

わかっているようで、実はできていない。特に「相手にどういう反応をしてほしいか」をあらかじめ決めてから話し始める、という習慣はなかなかできていなくて、「とりあえず報告する」みたいな動きをしてしまいがちです。

分かりにくい話に共通していること

本書に「わかりにくいコミュニケーションには2つの欠陥がある」という話があって、これも刺さりました。

一つは話の重複・漏れ・ずれ、もう一つは話の飛び。

「話の飛び」が面白くて、自分では気づきにくいんです。頭の中には文脈があるので、自分にはつながっているように感じてしまう。でも相手には見えていない文脈を補わせている——本書はそれを「余計な作業をさせる」と表現していて、コミュニケーションマナーの問題として捉えています。

言い方が面白いなと思って。「相手に余計な作業をさせない」という発想でコミュニケーションを見直すと、随分変わる気がします。

「検討すること」と「伝えること」は別の作業

「答えを出すために検討する」ことと、「答えを相手に伝えること」とは、全く異なる。

これが地味に一番刺さったかも。

分析して結論が出た、じゃあ伝えよう——ではなくて、結論が出たらそれを相手に伝えるために改めて構成し直す作業が必要だということ。検討した順番のまま話すのは、自分の思考プロセスを相手になぞらせているだけで、コミュニケーションとは言えない。

「時間切れで頭に浮かんだ順に書いた」文書がなぜ分かりにくいのか、これで説明がついた気がしました。

読んでみて

本書にはMECEやSo What?/Why So?など具体的な技術も体系的に書かれてるし、各章の末尾に練習問題もついているので、読んで終わりじゃなく手を動かして定着させられるのも良かったです。ただ個人的には、上に書いたような「コミュニケーションとは何か」という根本の問い直しの方が、読んで一番残ったものでした。

技術は練習して身につけるしかないので、まずそっちを日常で意識するところから始めています。

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